NICUについて

新卒ですぐにNICUに配属されました。

 

最初は、仕事を覚えるのに必死で、いつもモニターの音が頭から消えなくて、結構大変でした。

 

とても小さく生まれてきても、生きようとする命の強さにとても感動したし、ドクターや周りのスタッフの働きにも尊敬の念を持つようになりました。

 

今の医学のお蔭で、救える命があって、その命が救われた時、退院していくときは、看護師で良かった、と思います。

 

甥っ子や姪っ子がいたので、新卒でも赤ちゃんを身近に見たのは初めて、というわけではありませんが、あまりにも甥っ子、姪っ子が生まれた時とは違う大きさ、状態に驚きももちろんありました。

 

残念ながら救えなかった命もあります。

 

最善を尽くしても駄目な場合があること、無力感を感じたりもします。

 

お母さんと赤ちゃんが対面して、抱っこ出来るまでにはとても長い時間がかかるのですが、その日が来た時は私もとても嬉しくなります。

 

赤ちゃんが小さく生まれてしまったことを自分のせいだと責めるお母さんもいらっしゃるので、お母さんのメンタルケアも大切です。

 

姉の子が5歳の時に話してくれたそうなんですが、「大きくなった何になりたい?」とママである姉が聞いたら、甥っ子は「ぼくはね、大きくなったら、また赤ちゃんになって、ママのお腹の中に入りたい。ママのお腹の中はとってもあったかくて、気持ちが良いんだよ。」と話してくれたそうです。

 

姉は、まさか大きくなったら赤ちゃんになりたい、なんて言うとは思っていなかったので、とてもびっくりしたそうです。

 

また、お母さんのお腹の中は、また赤ちゃんになりたいと思うほど気持ちの良い場所なんだ、と感心したそうです。

 

そんな温かい中に長くいられず、生まれてきた子ども達に、出来る限りの医療と安心感の中で育って、いつかNICUを元気に出られるように願いながら、仕事をしています。