患者さんから「どうしてこんなに辛い病気になったんだろう?」と聞かれる事があります。闘病中って今まで考えもしなかった事を考える機会になりますよね。患者さんの心理って常に揺れ動いていますね。

看護師は、医療面でのケアはもちろん、ドクターではできない心のケアを行う事も、
とても大きな仕事の一つです。
心のケアを行う為には、お互いの信頼関係を築く事が大切なので、
常に患者さんとコミュニケーションを取るようにしています。
でも、一言で簡単に心のケアと言っても、とても難しい事なんです。

 

例えば、短期の入院で、完治する見込みが充分にある患者さんの場合は、今を頑張れば病気は完治するし退院できるので、
頑張りましょう、と言って励ます事ができます。
入院している事で溜まるストレスを緩和してあげるのも、難しい事ではありません。
しかし、完治の見込みがなくて、全身の状態がどんどん悪化していく患者さんや、余命宣告されて、
それをどう受け入れたらいいのかわからない状態の患者さんも、沢山入院しています。
そのような患者さんには、簡単に声をかける事はできません。
皆さん大きなストレスを抱えている状態ですから、とてもデリケートで、行動や言動にとても気を使います。
簡単に励ましの言葉をかける事なんてできませんし、患者さんに負担をかけないようにするにはどうすればいいのか、
いつも悩んでいます。

 

患者さんから、「どうしてこんな辛い病気にかかったんだろう?」「死んだらどこにいくんだろう」
と聞かれる事があるんですが、とても即答する事はできません。
下手な言葉をかければ、健康だからそんな簡単な事が言えるんだ、と思われてしまいそうで、言葉が出ません。
さっきまで前向きだったのに、急に後ろ向きな考えになる事は多々あります。
患者さんの心理は常に揺れていますから、どんな精神状態にあるのか観察する事もとても大事です。
そのような事を考えると、看護師の役割というのはとても大きいものなんだと思います。